奈良県は国内の毛皮加工品製造の約7割強のシェアを有する一大産地。
なかでも、宇陀市「菟田野地区」はファッション毛皮衣料・服飾雑貨の加工製造の拠点です。

その特殊な加工に纏わる技術や、細やかな縫製のテクニックは“確かなモノつくりの産地”として広く国内外の毛皮業界で高い評価を得ています。
菟田野の毛皮製造の歴史は永く、戦前より盛んで１960年代初頭には毛皮衣料の本場・欧米のオークションに素材（原皮）の調達を求めました。
以来、本場のラグジュアリーなデザインの導入を進取的に図り、希少で価値ある毛皮製品を国内市場に供給してきました。
欧米との係わりはスキルや感性の向上へと繋がり、菟田野で代々受け継がれてきた手法や技術に加え、革新的な手法の会得や独自の加工技法の開発へと繋がりました。

■未来を見据えた毛皮製品つくりへの取り組み■

新ブランド“ミクマリ・ジャパン” 2014年本格始動 !!

「菟田野」の6社で構成される「大和毛皮革産業協同組合」は、これからの毛皮製品の在り方、ファッションの在り方、社会との係わりを真摯に考え「永く愛しんで使用して戴ける毛皮製品」の供給をモノつくりの根幹として定めました。
一過性の流行追った、安価な素材を優先した製品や、着用・使用頻度の極めて少ない製品の生産を排除し、永く着用して戴ける毛皮製品価値あるモノつくりをモットーに新しい地域ブランドを発足する運びとなりました。

これまで培ってきた毛皮製造の技術やノウハウに加え、普遍的な価値あるモノつくりを具現化するため国内外で活躍するクリエイター、デザイナー、プランナーやマーケッターなど数多くの達人たちと協議・企画を・サンプル制作を重ね、オリジナルブランドの開発に取り組んできました。
「永く愛しんでもらえる服」、「オンリーワンのモノつくり」、「独創的でありながらも華美すぎない服」の開発に邁進し、産地とクリエイターが試行錯誤を重ね3年以上の期間をかけて誕生させたブランド 「ミクマリ・ジャパン」が誕生しました。

毛皮クロージングとショールやケープ類の服飾雑貨を中心に構成される「ミクマリ・ジャパン」
まずは「産地の匠技」×「今のモード、クリエイティビティ」に注目ください。